「エリザベス女王」が崩御
9月20日(火曜)、エリザベス女王の国葬、英国の静かな秋。
エリザベス女王が御逝去され、ロンドンで国葬がしめやかに執り行われました。
激動の時代を英国女王として務められ、今年六月に在位七十周年を迎えたばかり、
余りにも突然のお別れに、英国だけでなく世界中が深い悲しみに包まれています。
明治の「日英同盟」から120年目、今再び「日英」が急接近。
明治三十五年一月三十日、日本と英国との間で締結されたのが、日英同盟です。
日清戦争以後、常住坐臥、日本を圧迫していたのは、ロシア、ドイツ、フランス。
三国干渉で有名な「これら三カ国」は、言うなれば、対日本の「三国同盟」です。
しかし日英同盟の成立で、この対日「三国同盟」は瞬時に崩壊、日本外交の圧巻。
さてその英国、EUから離れた今、日本に急接近しています。狙いはTPPへの加入、
さらには日英共同での安全保障、当然、日本にとって悪い事は一つもありません。
日英同盟による「日露戦争」、巨大な前進拠点「旅順」の脅威。
明治三十七年二月に始まった日露戦争で、日英同盟は「最大の力」を発揮します。
その日露戦争で、ロシア陸海軍「最大の前進拠点」と言えば、遼東半島の旅順港。
大本営は、この旅順という巨大な軍事拠点を放っておかず、執拗に攻め続けます。
戦艦による砲撃、駆逐艦による夜襲、港口の封鎖(閉塞)、それでもダメならと、
陸上から「乃木大将」の第三軍が、旅順要塞を猛攻、ついに旅順を陥落させます。
明治の日本は、この旅順というロシア最大の前進拠点を重視。見事なまでの慧眼。
因みにこの旅順港、日米の太平洋戦争に置き換えると、ハワイ真珠湾になります。
ところが当時の連合艦隊の山本長官、ハワイ真珠湾に対しては・・(次回に続く)