「石田鉄工所」から半世紀
3月10日(水曜)、小説「坂の上の雲」では、「3月10日」は有名ですよね。
司馬遼太郎さん原作の「坂の上の雲」と言えば、明治時代の日露戦争を描いた不朽の名作。
そして、その陸上軍の最後の決戦が奉天会戦、日本軍25万、ロシア軍32万が、奉天で激突。
大激戦の末、ロシア軍の「奉天城」を日本軍が占領、日本が勝利、それが明治38年3月10日。
司馬遼太郎さんには、複雑な明治の歴史を、興味深く、そして分かり易く教えて頂きました。
私共シューゼット社にも、「小さな歴史」がございます。
弊社は会社の設立が昭和35年2月ですので、ちょうど今月から、「61年目」に突入しました。
中仙道「戸田橋」のそばに、「石田鉄工所」という家族経営の町工場として始まりましたが、
工場は常に赤字続き、家計も火の車、義母曰く「御飯のおかずは、毎日チクワだけ」との事。
そんな苦労の末、航空宇宙産業への進出、さらには発明品の事業化まで成し遂げるのですが、
これらは現会長(義父)のチャレンジ精神の賜物、ただ父も「少し蛮勇だったな」と苦笑い。
社名でもある「シューゼット」という発明品は、昭和60年に誕生しました。
工場経営を支えていた義母が、昭和60年、「第25回暮らしの発明展」で「三越賞」を受賞。
その後、事業化して今日に至りますが、こちらもまた「波乱万丈の連続だった」との事です。
そして私の時代になり、平成13年、初期型シューゼットは、シューゼットキーパーへと変貌。
そのシューゼットキーパーも、シューゼットキーパーⅡ、シューゼットキーパーⅢと進化し、
今年は「シューゼットキーパーミニ」を発売予定、私達はまだまだ「坂道」を登り続けます。